【転職のモチベーション】転職はしたいけど踏み出せない時に考えてみると良いこと

 今の職場の人間関係が嫌になったり、仕事内容にイマイチ興味が湧かなかったり、給料に不満が出てきたり・・・。そんな毎日が続いてなんとなく転職という選択肢も視野に入ってきたものの、どうもまだ踏み出せない・・・。転職はしたいけど勇気が出ない・・・。でもずっと今の職場に居続けているビジョンは見えない・・・。そんなどっちつかずの状況でモヤモヤする人も多いのではないかと思います。

 そこで今回は、「転職はしたいけど踏み出せない」そんな時に考えると良いことをご紹介します。

 ぜひこちらの記事を参考にして考えを整理し、転職へ向けて一歩を踏み出せるきっかけになれば嬉しいです。

 前半は転職活動のモチベーションが上がらない現状の整理についての内容ですが、もしとりあえず結論だけ知りたい!という方は後半の2ページ目からご覧ください。

 私自身の実体験についても書いているので参考にして見てください。

なぜ転職をしたいのに踏み出せないのか?を考えてみる

 今の会社や仕事の嫌なところばかりが見え始めてモヤモヤした毎日を送っていて、ずっとこのままではいけないと思いつつも、かといって転職活動を始める決意は固まらない。でもやっぱりこのまま今の会社にい続けたいとは思えない。。。といった負のループに陥っている方は多いのではないかと思います。

 そんな時は、真っ向から「なんで自分は転職活動を始められないんだっけ?」を考えてみるべきです。

 とはいえ、いきなりゼロから考えること自体が負荷となり、もはや考えることすらも億劫になってしまうこともあるかと思います。それでは一向に前に進まないので、考えるヒントとなるよう、まずは整理も踏まえて、転職活動を始められない理由でよくある例を3つあげます。

①:今まで築いてきたものを手放す勇気がない(現状維持)

人間関係に関連するもの
  • 職場内のメンバーと築いてきた人間関係
  • 職場内で築いてきた自分の立ち位置、地位、キャラ
  • 取引先の担当者と築いてきた関係性

職場内のメンバーと築いてきた人間関係

 会社は組織である以上、他者との関わりが必須になります。人間関係の構築・理解は業務理解は入社して一番初めにしなければならないことの一つです。業務理解より先に着手することと言っても過言ではないのでしょうか。
 でも、転職するとそれらはゼロクリアになります。

職場内で築いてきた自分の立ち位置、地位、キャラ

  さらに新卒入社の時は基本的にチヤホヤもしてもらえますし、先輩・上司達の方から話しかけてくれました
 ですが中途入社の時はそうはいかないというのは、イメージするのは容易かと思います。

 基本的に中途で入社した人は新参者として「あなたは何者?」という値踏みから始まります。(職場によって程度は異なるかもしれませんが)

 そんな状況で、自分から積極的に職場の人たちに自分の人間性を理解してもらう必要があります。
 また、逆に職場内で発言力のある人の把握、他人同士の人間関係の把握といったことも必要になります。

取引先の担当者と築いてきた関係性

 また、これは担当変更や部署移動でも起こることなので転職に限った話ではありませんが、特に営業職の場合は社内だけでなく外部(取引先)との関係性も重要です。
 転職すると今までの取引先の傾向(規模、業種など)もガラリと変わる可能性が高いため、前職での担当変更、部署移動とはまた違った苦労があります。

 このように、人間関係の構築・理解にはかなりの労力がかかります。

 人によっては人と仲良くなる事が得意だったり、人に好かれやすい人間性を持っている人であれば、特に苦労はしないですが、そうではない人にとってはかなりのストレスになります。

 そうなると、現職に不満はあるけども、今まで築いてきた人間関係、把握してきた人間関係をゼロからやり直すくらいなら今のままでいいかな、と思うようになります。

 こういった理由により、転職に踏み出せなくなる人が多いです。

業務に関連するもの
  • 業務知識
  • 社内業務システムの知識
  • 業界知識

業務知識

 同じ業界でも、会社によって業務の進め方や規定、使う用語は全く異なります。そのため、現職で身につけてきた業務知識は転職先で同じように通用しません。
 そうなると、せっかく数年かけて身に付けてきた業務知識もゼロクリアになります。また、現職では自分でやらなくてもよかった業務が、転職先では自分でやらなければいけなるなる、ということもあります。(逆に、前職では自分の対応範囲だったが転職先ではやらなくて良くなる、ということもあります。)
「この業務は前職ではアシスタントに任せていたのに、、、」といったギャップに苦しむ可能性もあります。

社内業務システムの知識

 また、当たり前ですが社内システムも全く異なります。せっかく覚えたシステムの操作方法も転職したらゼロクリアになります。また、システムの画面の見やすさや使いやすさも変わります。前職より良くなったと感じる場合は問題ありませんが、悪くなる可能性も十分にあります。

業界知識

 さらに、身に付けてきた業界知識もゼロクリアとまではいかないものの、そのまま流用できないという事があります。
 現職と異なる業種へ転職したい、という場合はもちろんですが、同業界内の転職でも、業界内の立ち位置が異なる企業へ転職をすると、業界の見え方・関わり方も変わってきます。そのため、今まで前職で身に付けた業界知識も、転職先で再度理解し直す必要が出てくることもあります。

 こういった、業務・業界に関することを覚えたり理解し直さなければならない、といったことも転職に踏み出せない理由として多くの人が考えることとして挙げられます。

②:転職した先で今より状況が好転する保証がない/逆に悪化するかもしれないという不安

 前項の”今まで築いてきたものを失いたくない”と通ずるものがあるのが、「転職によって今より状況が良くなるかわからない、逆に悪化するかもしれない」という不安が、転職活動の意欲を妨げている事があります。

 転職をすることで変化することはたくさんあるので、大きく分けて以下の4つに絞ります。

転職をすることで変化すること
  • 人間関係
  • 仕事内容・業務内容
  • 労働環境・条件・働き方
  • 給料

上記4つの変化に対して考えられる不安について、以下で具体的に説明します。

人間関係

 人間関係というのは実際に職場に行って、現場の人たちに会うまでわかりません

 前職で嫌だと思っていた人以上に嫌だと思う人がいる可能性は十分にあります。

 また、嫌な人はいなくても、なんだか職場の雰囲気や”ノリ”が自分に合わないということもあります。

 蓋を開けてみるまでわからない、という不安から、「それなら今のままでいいかな・・・」と思いたくなるのは仕方のないことだと思います。

仕事内容・業務内容

 前職と異なる業界への転職をした場合は、当たり前ですが仕事内容も全く異なります。その仕事をしたくて転職したものの自分に合わなかったとなる可能性があります。「慣れていた前職の方がまだマシだった・・・」といった後悔をすることになるかもしれないという不安があります。

 また、同じ業界内での転職でも仕事内容が全く同じということはありません。特に業界内でより上位の会社への転職の場合は仕事の範囲、難易度、スピードが全く異なります。より上位の会社へ転職したいとは思うものの、「自分はついていけないかもしれない・・・」「今より辛くなったらどうしよう・・・」という不安を抱く人が多いです。

 もっと細かいところだと、前項で挙げているように業務の進め方や社内システムも変わりますが、「今より面倒な作業をしなければならなくなったら嫌だな・・・」「現職の社内システムより整備されていなかったり、使いずらかったらどうしよう・・・」という不安もあります。

労働環境・条件・働き方

 オフィスが前職より汚かったり、狭かったりや、フリーアドレスではなくなる、などの可能性があります。
また、前職よりテレワークが推奨されておらず、出社しなければならなくなる、といったこともあります。

 さらに、これは選考を受ける段階で知る事ができるので、不満であればその会社の選考を受けなければいい、という話ではありますが、それ以外の理由(自分のやりたい仕事内容とマッチしている、給料が上がる、など)に満足していて内定を貰ったら承諾する可能性が高い場合にネックになるのが、家賃補助のが無くなったり、その他支給される手当などが前職より手薄になる、といったことも起こり得ます。

給料

 基本的に給料と求められる仕事の量・質・スピード・難易度は比例します。
明確に「給料を上げる」ことを目的にして転職活動をする場合はそもそも現職より給料が低い企業の選考を受けることはないはずなので関係がないと思います。

 ただ、そうではなく特に目的がなくただ現職に不満があるから転職したいといった人にとっては、「転職活動しても今より給料低いところからしか内定を貰えないかもしれない」という不安から転職活動を始めるモチベーションが湧きにくいです。

 ちなみに、上記の「今より給料が低いところからしか内定を貰えない」というのは残念ながらほぼ正解です。

 すこし逸れますが、私としては「転職はしたい。でも目的は明確ではない。でも給料は現状維持かそれ以上がいい。」という方には転職はオススメしません。

 楽に高い給料が貰える仕事など存在しないからです。実績・成果の対価として与えてもらっているのが給料です。
そういう場合はまずは転職をする目的を明確にしましょう。


 転職をする目的が「未経験だけどやりたい仕事があるから異業界へ転職する」、であれば未経験の場合は給料は下がりますが、それを覚悟した上での転職であることが自分で理解できているので、給料の増減で転職活動のモチベーションが上下することはありません。

 それでも、「目的は明確ではないが、とにかく今の職場から逃れたいから転職する」という場合はそもそも給料の増減についは考えない事が正解です。

③:転職活動をすること自体が面倒

 単純ですが、なんだかんだこの理由がかなり多いのではないかと思います。

 これに関しては「頑張れ!」か「嫌ならやらなくていいよ!」しか言えません。笑

 ただ、「何をしていいか分からない」「職務経歴書ってどうやって書くのか分からない」といった、「分からない」がモチベーションが上がらない理由の場合は早々に転職サイトに登録し、エージェントと接触しましょう。

 プロに任せてしまうのが一番です。

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