11月5日(土)に最終節を終えたJ1 2022シーズン。
優勝は最終節まで縺れ混み、横浜F・マリノスが見事優勝を決めました。
さて、優勝チームや早速来季も気になりますが、そもそもマリノスって何?フロンターレって何?と思う方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、あんまり気にしてこなかったかもしれない、2022シーズンのJ1全18チーム名の由来を振り返っていきます!
ただ意味を知るだけではなくて、それぞれのチームに込められている想いも知ることでより応援に深みが出てくると思います。
ぜひ応援しているチームだけでなく、他のチームのこともこれを機に知っていただけたらと思います!
ワールドカップの影響でサッカーに興味が湧いた方も、ぜひJリーグを知ってもらえたら嬉しいです。
(50音順)
アビスパ福岡
スペイン語で「蜂」を意味する「avispa(アヴィスパ)」
なぜ蜂か?
蜂の行動特性である「集団行動性」や「俊敏性」をチームの特徴としているようです。
また、avispaはラテン語で「鳥」「飛び立つもの」を意味する「avis(アヴィス)」から派生した言葉ということから、地域や世界へ向けて飛び立っていけるように、という願いが込められているとのことです。
参考元:https://www.avispa.co.jp/club-info/club_profile
浦和レッズ
クラブカラーである「レッド(=赤)」+ ダイヤモンド
なぜダイヤモンドか?
浦和レッズは呼称で、正式名称は「浦和レッドダイヤモンズ」です。
ダイヤモンドの持つ特徴である輝き、傷がつかない強さ、硬さ(=結束力)をイメージしています。
浦和はクラブ発足時のホームタウンの名前。
※浦和市自体は与野市、大宮市と合併しています。現在は「さいたま市」
参考元:https://www.urawa-reds.co.jp/club/
ヴィッセル神戸
英語で「勝利」を意味する「victory(ヴィクトリー)」+「船」を意味する「vesse(ベッセル)」を組み合わせた造語。
※vesselは日本語で直訳すると容器を意味することもあります。
なぜ船か?
日本の主要な国際貿易港(五大港)の一つである神戸港があることから。
参考元:https://www.vissel-kobe.co.jp/club/
FC東京
FOOTBALL CLUBの略称と、ホームタウンの東京を組み合わせたもの。
シンプルで馴染みやすいことを重視。
参考元:https://www.fctokyo.co.jp/club/profile/
ガンバ大阪
イタリア語で「脚」を意味する「gamba(ガンバ)」とホームタウンの大阪を合わせたもの。
なぜ脚か?
サッカーの原点である脚を強調するため。
ちなみに、頑張って!という意味の「ガンバ!」と掛けているのではないかと思った人も多いのではないでしょうか。もちろんその意味も込められています。
ですが大元はイタリア語の脚を由来としているのです。
参考元:https://www.gamba-osaka.net/c/club/club.html
鹿島アントラーズ
英語で「鹿の枝角」を意味する「antler(アントラー)」から。
なぜ鹿?なぜ枝角か?
ホームタウンである鹿島市を代表する神社「鹿島神宮」の鹿をモチーフにしているため。
枝角は茨城県の茨をイメージしているようです。
参考元:https://www.antlers.co.jp/club/club.html
柏レイソル
スペイン語で「王」を意味する「Rey(レイ)」 + スペイン語で太陽を意味する「Sol(ソル)」を合わせて「太陽王」という意味を表している。
参考元:https://www.reysol.co.jp/club/clubinfo/
川崎フロンターレ
イタリア語で「前面」「フロント」を意味する「frontale(フロンターレ)」から。
なぜ前面、フロントか?
フロンティアスピリッツを大切にする、前線へ立ち向かっていく、という意味が込められています。
参考元:https://www.frontale.co.jp/about/club_profile_jp.html
京都サンガF.C.
サンスクリット語で「仲間」を意味する「サンガ」と山々や河川の自然が豊かな京都を表現した「山河(さんが)」を掛け合わせたもの。
※サンスクリット語はインド アーリア地方に属する言語
参考元:https://www.sanga-fc.jp/club/
サガン鳥栖
一つ一つは小さい砂つぶが集結し固まって「砂岩(さがん)」となって立ち向かうことと、ホームタウンが佐賀であることから「佐賀の」という意味「さがん」を掛け合わせたもの。
※商人(あきんど)や海人(うみんちゅ)など、”〇〇ん”で「〇〇の」という意味を表現します。
参考元:https://www.jleague.jp/club/tosu/profile/
サンフレッチェ広島
日本語の「三(さん)」+ イタリア語で「矢」を意味する「freccia(フレッチェ)」を合わせた造語。
なぜ三と矢か?
広島に縁のある毛利元就の有名な故事「三本の矢」をもとにしているから。
さらに加えて
心・技・体 のスポーツ選手に必要とされる三原則
技術・戦力・体力 のチームスポーツで必要とされる三要素
市民・行政・財界 の三位一体
という3つの三を表現しています。
参考元:https://www.sanfrecce.co.jp/club
清水エスパルス
エスパルスの表記は「S-PULSE」。
「サッカー、静岡、清水(市)」の英語表記の頭文字「S」+英語で「心臓の鼓動」を意味する「pulse(パルス)」を合わせた造語。
参考元:https://www.s-pulse.co.jp/clubs/about
ジュビロ磐田
スペイン語で「喜び」を意味する「júbilo(ジュビロ)」から。
なぜ喜びか?
サッカーを通して喜びを与えたいという想いから。
参考元:https://www.jleague.jp/club/iwata/profile/
湘南ベルマーレ
ラテン語で「美しい」を意味する「Bellum(ベラム)」 + 同じくラテン語で「海」を意味する「Mare(マーレ)」を合わせたもの。
なぜ海か?
湘南といえば海だからですね。
参考元:https://www.bellmare.co.jp/268
セレッソ大阪
スペイン語で「桜」を意味する「 cerezo(セレッソ)」から。
なぜ桜か?
大阪の市花が桜のためです。(市民の公募で決定)
厳密にいうとcerezoは「桜の木」を表すため、桜の花は正式には「Flores de cerezo」となります。
参考元:https://www.cerezo.jp/club/
名古屋グランパス
英語で「鯱(シャチ)」を意味する「grampus(グランパス)」から。
なぜ鯱(シャチ)か?
名古屋のシンボルである名古屋城の天守閣にある、金の鯱鉾(しゃちほこ)から。
ちなみに正式名称は「名古屋グランパスエイト」ですが
なぜエイト(8)か?というと、名古屋市の市章「丸八」から来ています八は末広がり・発展を表しており、その意味も込められています。
参考元:https://www.jleague.jp/club/nagoya/profile/
北海道コンサドーレ札幌
北海道民を表す「どさんこ(道産子)」の逆さ読み(こんさど) + スペイン語で「称賛」や激励の掛け声である「olé(オーレ)」を合わせた造語。
参考元:https://www.jleague.jp/club/sapporo/profile/
横浜F・マリノス
スペイン語で「海」や「船乗り」を意味する「marinos(マリーノス)」から。
なぜ海や船か?
横浜には国際的な役割を担う港である「横浜港」があることから。
参考元:https://www.f-marinos.com/club/profile
まとめ
いかがだったでしょうか?初めて知った由来もあったのではないでしょうか?
やはりほとんどのチームが地域に関係する表現や意味を組み込んでいましたね。
地域の方々に応援してもらってこそ成り立っているということへの理解と感謝の想いが込められているように感じます。
選手ももちろん、チームを運営している人たちや地域の人々も、それぞれ特別な思いを持っているということを意識したら試合の見え方、応援する気持ちも変わってくるかもしれません。
自分の応援しているチームだけでなく、相手チームがサッカーに対して持っている想いや、大事にしている信条も考えてみると、単なる敵としてではなく同じサッカーに関係する者としてのリスペクトも生まれるのではないかと思います。
そんな風に、勝ち負けの裏にはお互いにリスペクトし合うことを忘れずに、今後も日本サッカー全体が健全に盛り上がってほしいと思っています。
以上、ありがとうございました!