転職を意識しているものの、なかなか転職に踏み出せない人は多いのではないでしょうか。
転職に踏み出せない理由の一つとしては「転職で失敗したくない」が多く挙げられます。
私自身も転職はしたいけど
「現状より悪化して転職しなければよかった」
となってしまうのではないかという恐れから、転職活動を始めるまでに少し時間がかかりました。
そこで今回は、どういう人が転職で失敗してしまうのか?について4つの傾向にまとめて説明します。
ぜひこちらの記事を参考にして、失敗しない方法を学んでいただき、転職活動へ踏み出す後押しになればと思います!
この記事の主なターゲットは次のとおりです。
- どんな失敗例があるのかわからないけど、何となく失敗しそうで不安。。。
- 自分は失敗する可能性があるのか、当てはまるのかどうか確認したい。
- 何に気をつけて転職すれば失敗しないのか知っておきたい。
なお、この記事で扱う”失敗”は転職した”後”のことを指しています。
転職前や転職活動そのものを成功させる為に必要なことについては、別の記事で触れているので、ホームに戻り、そちらをご覧いただければと思います。
【失敗する人の傾向①】 転職の理由・目的が不明確
失敗する人の傾向1つ目は「転職をする目的が不明確である」です。
例えば以下のようなものが当てはまります。
- 今の会社が嫌だから転職したい。
- もっと給料が欲しいから転職したい。
- 今の仕事に飽きたから転職したい。
上記は転職をしたいと思う理由や、目的としては間違いではありません。ただ、どうしても浅いため明確ではありません。
転職を考えるキッカケとしては問題ないのですが、これでは転職をしたいというよりは現状から逃げたいだけで、ただの願望で止まってしまっていることが問題です。
当てはまると感じた人は要注意です。その場合は
「自分はなんで転職をしたいんだっけ?」
と自問自答し、明確になるまで考え直してみましょう。
実際のところ、転職はしようと思えば誰でもできてしまいます。だから危険なのです。
よくわからないけど転職活動を始めて、応募して選考を受けたら簡単に内定を貰えた!
という状況は珍しくありません。全然ラッキーではありません。
とりあえず人手不足だから誰でも良いから人が欲しい、という会社が少なくないのです。
そういう会社の多くは、従業員は大量に辞めているが特に対策を打たずに一番簡単な「採用」という手段に依存している状況です。
そのような会社と(運悪く)マッチしてしまっただけのことなのです。
それでは転職した後の失敗したと後悔するのは時間の問題です。そのような転職だけはしてほしくありません。
そのため目的がまだ明確ではない時は、以下を参考に考えてみてみてください。
- 今の会社が嫌だから転職したい。
→何が嫌なのか?
それは会社が原因か?仕事内容が原因か?
会社が変われば解決しそうか?
どうなれば満足か? - もっと給料が欲しいから転職したい。
→なんで上げたいか?
どれくらい上げたいか?
求められる仕事のレベルに応えられるか?(スキル、モチベーション的に) - 今の仕事に飽きたから転職したい。
→どんなところに飽きたのか?
どんな仕事をしたいのか?
どの会社・業界ならその仕事ができそうか?
【失敗する人の傾向②】 転職エージェントに依存している
失敗する人の傾向2つ目は「転職エージェントに依存している」です。
失敗する傾向1つ目に関連するのですが、目的が明確ではない人ほど転職エージェントに依存してしまう傾向があるので要注意です。
他の記事でも述べていますが、転職エージェントはあくまでも”支援まで”をしてくれる人たちです。
転職の軸を決めるのは、転職する”自分自身”であることを強く意識しなければなりません。
転職エージェントの言う通りに準備をして、勧められた求人情報に応募しすればどこかしらの企業からからは内定は貰えます。
なぜなら、転職希望者と、人材を求めている企業のマッチングをすることが転職エージェントの仕事だからです。
「マッチング」というところがポイントです。
つまり、二者を合わせることはするが、”合うように両者に働きかける”ということはしないということです。また、エージェントの主観で”二者が合いそう”というところまでしか判断はできず、”実際に合うかどうか”は保証はされないのです。
転職エージェントに依存するとどうなるか。
言われるがまま、よくわからないまま、オススメされたからというだけで選考を受けて、あっさりと内定を貰い、そこに転職することになるのです。
そうなると、また何となくその会社・仕事がイヤになり転職を考えるのです。それではキリがありません。
転職の主役は自分自身で、転職エージェントはあくまでもお手伝いさんです。転職活動は自分の力で進めるものです。
個人で企業の求人情報を収集したり、自分を売り込んだり、面接まで漕ぎ着けることは不可能ではないのかもしれませんが、とてつもなく非効率です。その非効率さを限りなく効率化してくれるのが転職エージェント、と思うようにしましょう。
では、自分が転職エージェントに依存しているかどうかわからない、という時は以下を参考にしてみてください。
当てはまる人は要注意です。
- 転職の目的を具体的に伝えていない
- 希望を具体的に伝えていない
- 紹介された求人ほぼ全てに応募している
- 選考を受けたい企業を自分から伝えたことがない
まとめると「受け身になっている人」ということになりますね。
どのように対策すれば良いのかについては、以下に具体例を挙げますので参考にしてみてください。
- 転職の目的を具体的に伝えていない
→転職を考えたきっかけは何か?何を変えたいか?どれくらい変えたいか? - 希望を具体的に伝えていない
→希望する会社の業種、規模、業界順位はどれくらいか?希望の給料はどれくらいか? - 紹介された求人ほぼ全てに応募している
→その求人に疑問点はないか?その求人はなぜ出ているか?なぜその求人を自分に勧めるのか? - 選考を受けたい企業を自分から伝えたことがない
→企業名で希望を伝えたか?その企業のどこに興味があるかを伝えたか?
せっかく転職エージェントが選んでくれた求人にケチをつけることに対して申し訳なさを感じるかもしれませんが、その必要はありません。
また、自分から具体的な企業名を出すことに引け目や恥ずかしさを感じるかもしれませんが、その必要もありません。
お互いにゴールがわからずフワフワしたまま進んでいってしまう方が、お互いに不幸になります。
目指すゴールが明確になっていれば、お互いに的外れな求人に取られる労力もなくなるためむしろ効率が良いです。
ただ、もちろん持っているスキルや経験に対して明らかに不相応(高望みし過ぎ)な希望に対しては難色を示されます。そういう時にきちんと指摘をしてくれる転職エージェントが良いです。
その時は自分に何が足りないのか、なぜダメなのかをきちんと聞き、回答を貰いましょう。
こちらの質問、希望に対し回答が貰えない、真摯に向き合ってくれない転職エージェントは、「受かるところに受からせる」式の担当者ということになるため、担当者の変更を依頼するか、別の転職サイトへ移行しましょう。
【失敗する人の傾向③】早く終わらせたいという気持ちが強い
失敗する人の傾向3つ目は「早く転職活動を終わらせたいという気持ちが強い」です。
傾向②で少し触れましたが、選ばなければ内定は案外すぐに出ます。
確かに内定が出ると嬉しいかもしれませんが、あまりにも内定が簡単に出た時は要注意です。
人材の流出が止まらず人手不足に困っているものの、特に施策は打たずに一番簡単な”人材の採用”に頼る企業の選考は、とにかく短期間です。例えば1次面接の次が最終面接(意思確認程度)だったり、ヒドイところだと1次面接を受けただけで採用が決まる、ということもあります。
あくまでも私個人の感覚なので目安として考えていただきたいのですが、どれだけ少なくても面接は最終面接を除いて最低でも2〜3回はあります。また、最終面接前までに適性検査があることが多いです。
各面接の日程調整も含めると、どれだけ早くても内定までには3週間〜1ヶ月はかかると思っていた方が良いです。
これより面接回数が少ない、内定まで1〜2週間以内しかかかっていないという時は要注意です。
人が辞めちゃうからとにかく補充したい企業と、とにかく転職活動を早く終わらせたい希望者が不幸にもマッチしてしまうという状況にならないように気をつけましょう。
また、内定を中々貰えないときにポロッと貰えた内定にも要注意です。
選考を受けた企業自体は問題はなくても、中々内定が貰えない状況が続いている中で、自分が置かれている状況やメンタルの状態により判断力が鈍ってしまうことで、目の前の内定に飛びついてしまう、ということにも要注意です。
当初自分で考えていた転職の軸や目的に沿っていなくても、自己肯定感が低くなっている中でようやく貰えた内定が輝いて見えてしまうということが起きます。
これでもう転職活動を終わらせられる!と考えたくなるのもわからなくもないですが、そこは何とか踏みとどまって、そもそも何で転職活動をしているのか?転職をする目的は何だったか?を考え直しましょう。
そうでなければ、会社は悪くなくてもミスマッチが徐々に浮き彫りになり、最終的に失敗の転職となり再度転職をしたくなってしまします。
- 面接が1、2回、選考開始から内定まで1〜2週間しかかかっていない場合は要注意
- 内定が中々貰えない状況では判断力が鈍ることを自覚する
- 判断力が鈍っている状況で貰った内定に飛びつかない(すぐに内定承諾をしない)
【失敗する人の傾向④】 入社後の情報の確認不足
いざ入社してみたら「こんなはずじゃなかった・・・」となることが多いのが「入社後の情報の確認不足」により、時間差で浮き彫りになるミスマッチです。
時間差で浮き彫りになるミスマッチを防ぐために、以下のことを内定承諾までに確認しましょう。
- 入社後の具体的な業務内容、ミッション、ノルマ
- 有給休暇の取得方法、他の社員の有給取得状況
- 残業のルール、管理方法、残業代の算出方法・支給について
- 人事・評価制度について
- ボーナスの計算方法について
- 勤務地について
- 転勤を伴う異動の可能性について
- 配属先について(ミッション・会社内での立ち位置、規模、メンバー、チームなど)
- 休日・プライベートの考え方(休日でも強制参加の会社イベントがあるか)
- リモートワークについて(回数制限はあるか、申請は必要か)
- 飲み会について(頻度、強制的かどうか)
こんなに細かいことを聞いて嫌がられないかな?とか、印象悪くならないかな?と不安に思う人がいるかもしれませんがむしろ逆です。入社した後のことを具体的にイメージができているという印象を与えることができます。
また、会社としては入社後に辞められるということを最も避けたいものです。転職希望者としても、せっかく入社したのに辞めたいと思うのはしんどいものです。
お互いの不幸を未然に防ぐためにも、細かく確認をすることは必要なのです。
また、細かく聞くことに対して嫌な顔をしてきたらその会社は危険であるという判断基準にもなります。
確認するタイミングは、面接の最後に必ずある”逆質問”です。
まとめ
以上、「転職で失敗しやすい4つの傾向」について説明してきましたがいかがでしたでしょうか?
「当てはまるかも・・・」と思った人もいらっしゃるのではないでしょうか。そういった方は今からでも全く遅くないので、こちらの記事を参考にしてこの傾向に当てはまらなくなるように行動をしましょう。
逆に「全く当てはまらないな?」といった方は特に気にすることなく、自信を持って転職活動を継続していきましょう!
転職は簡単にしようと思えばいくらでも簡単にすることができます。それが失敗を招く大きな理由になります。
人生を左右する転職だからこそ、楽さを重視するのではなく、じっくり向き合いながら進めていくべきだと思います。辛いかもしれませんが、「転職してよかった!」と”最終的に”思えるようにするためにも何とか踏ん張ってがんばりましょう。
応援しています!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!